【ロンドン=岡部伸】デンマークからの報道によると、玩具メーカー、レゴ社は28日、中国政府に批判的な言動で知られる芸術家、艾未未(アイ・ウェイウェイ)氏に政治的中立を理由にブロックを販売しなかったのは「誤りだった」と認めた。
艾氏は昨年、制作目的でレゴ社にブロック販売を求めたが、協力できないとして断られた。艾氏は「検閲行為」と非難、レゴ社が中国における事業の悪影響を懸念して中国政府に配慮したのではないかとの批判が高まった。
レゴ社は今年1月、中国への配慮を否定。中立性の解釈に行き違いがあったと釈明した。
報道を受け、艾氏は英BBC放送に「言論の自由の勝利だ」とコメントした。