豪潜水艦、強気の仏が独抑え受注 アピール力の差は歴然 (1/4ページ)

2016.5.7 07:05

 フランスのオランド大統領がオーストラリアのターンブル首相からの電話を受けたのは、4月25日、第一次世界大戦で連合軍として豪・ニュージーランド連合軍(ANZAC)がオスマン・トルコと戦った「ガリポリの戦い」の戦没者を追悼する「アンザック・デー」のことだった。豪次期潜水艦開発に関する500億豪ドル(約3兆9680億円)の契約先として、独ティッセンクルップ・マリン・システムズを退けて仏政府系造船企業DCNSが選定されたという内容だった。同大統領はこの知らせをルドリアン仏国防相に伝えた。

 アピール力で差

 日本も受注を競っていたが、最後の1カ月間に候補から外れたとみられる。残った独仏の入札に臨む戦術はまったく対照的だった。オランド大統領は公然とDCNSの提案を売り込んだ。これに対しメルケル独首相の売り込みのしかたは控えめで、ドイツにとって過去最高金額の契約になる見込みだったにもかかわらず、国民の反発を招きかねないことを懸念して大きく取り上げないことを選んだ。

 ティッセンクルップ側の応援に立ったのはウーベ・ベックマイヤー独経済・エネルギー省政務次官で、昨年、実業界の代表団を伴って豪を訪問した。しかし今年2月にルドリアン国防相が訪豪して1週間近くも滞在し、戦没者追悼の記念碑に花を供えたり退役軍人にメダルを渡したりしたのと比べると、アピール力の差は歴然としていた。フランスの閣僚は過去2年間に少なくとも4回訪豪し、DCNSの提案を売り込んでいる。

純粋に経済的な観点でいえば、フランスのこうした積極的な努力が実を結んだといえる

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