国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が中米のパナマなど世界各地の「タックスヘイブン(租税回避地)」に設立された法人や関連する個人を公開した。タックスヘイブンのメリットや問題点について、Q&Aでまとめた。
Q タックスヘイブンとは
A 所得税や法人税などの税金を課さないか、税率が極めて低い国や地域を指す。パナマのほか、英領のバージン諸島やケイマン諸島なども有名で、日本の法人税率が約30%であるのに対し、ケイマン諸島は0%。資源や産業のない小国が多く、海外から資金を呼び込む狙いがある。
Q 利用すると、どんなメリットがあるのか
A 税負担を減らせるうえ、法人の設立や精算なども簡単にできる。日本企業が中国に進出する際に日本企業だと分からないようにするため利用したり、海外企業と合弁会社をつくる際に利用を求められたりすることもあるようだ。