新幹線の輸出促進 JR4社設立団体、台湾で初の国際会議

2016.5.11 23:02

11日、台北市内で開かれた「国際高速鉄道協会」の全体会議(田中靖人撮影)

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 【台北=田中靖人】新幹線の輸出促進を目指しJR4社が設立した「国際高速鉄道協会(IHRA)」の全体会議が11日、台湾の台北市内で開かれた。2014年の設立以来、海外での開催は初めて。

 台湾は新幹線技術の初の輸出先として知られ、2007年に開業した台湾高速鉄道は「台湾新幹線」とも呼ばれる。

 会議には、高速鉄道計画がある米国やインド、タイなど12カ国・地域から鉄道事業者や政府関係者ら約30人が参加。台湾高速鉄道の建設から開業までの経緯や運営の現状、開業が社会や経済に与えた影響などについて情報を共有した。参加者は10日に指令所の視察をしたほか、12日には駅の視察を予定している。

 台湾の交通部(国土交通省に相当)高速鉄路工程局の胡湘麟局長は講演で、「ゼロから作り上げた台湾の経験は、高速鉄道の導入に関心を持つ国々にとって参考になる」と強調。IHRAの宿利正史理事長は会議後の記者会見で「高速鉄道を実現する上でどういう課題を乗り越えなければならないかなど、中身の濃い議論ができた」と述べた。

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