中国の求人サイト、58同城が発表した国内ブルーカラー就業データによると、2015年の同サイトを通じた求人数は1億2500万人に上り、平均月収は4500元(約7万5150円)を超えた。月収の多い地域は、北京、上海、広東省深センの3都市だった。
中国のブルーカラー層の賃金水準は急上昇しているが、地域格差が拡大。15年は北京と上海の平均月収が5000元を超えた。各地の消費水準や所得水準を総合的に考慮すると、北京のブルーカラー層の月間黒字額は、平均3328元に上り、全国一だった。
また、ブルーカラー職のネット求職者数が若者を中心に急拡大し、15年は13年比で300%以上増加。(販売員や警備員、美容師、宅配便配達員といった)新ブルーカラーの求職者のうちの60%が1990年代生まれだった。90年代生まれで工場労働を希望する人は約15%にとどまり、多くはスーパーや飲食店といったサービス業への就業を希望している。
ブルーカラー職の就業者数は年々拡大しているが、大・中都市では労働力不足が続き、特に春節(旧正月)明けの宅配便配達員や家政婦、産後ヘルパーといった職種が深刻だ。
これは、求職者の条件や知的水準と雇用主が求める人材が合わない、人気の高い職場に求職が集中するといった「雇用のミスマッチ」が関係しているという。(京華時報=中国新聞社)