「輝く白い歯」人気で金需要が低下 (1/4ページ)

2016.5.16 05:00

金歯の見本がつけられた歯形。金歯がステータスシンボルだった時代も今は昔だ(ブルームバーグ)

金歯の見本がつけられた歯形。金歯がステータスシンボルだった時代も今は昔だ(ブルームバーグ)【拡大】

 真っ白な歯がもてはやされる風潮が世界的に広がる中、金が輝きを失いつつあるようだ。

 笑顔に映える真っ白な歯を追求する人が増えている影響で、歯磨き粉などホワイトニング関連商品を取り扱う米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)などの企業にとっては10億ドル(約1089億2000万円)規模のビジネスが生まれた。しかし、金市場にとって、これは悪いニュースだ。

 ◆過去5年で6割減

 10年前までは年間約67トン、現在の価格で換算して27億ドル相当の金が世界中の歯科治療で利用されていた。しかし、産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、過去5年間に需要はほぼ60%落ち込んでいる。こうした傾向について歯科医らは「輝くような白い歯」を好む風潮が世界的に広がったためと指摘する。

 金の歯科治療向け需要は、シンガポールからシドニーに至る世界各地で金を利用した治療を望まない患者が増えたため落ち込んでいる。歯科治療向けの新素材セメントやセラミックスの利用が増加しているのに加え、金価格の高騰などが、その要因とみられる。

 37年にわたって歯科治療に携わっているオーストラリア歯科協会のヒューゴ・サックス副会長(60)は「今は真っ白な歯が人気だ。誰もが真珠のように白い歯にしようとやっきになっている。歯科治療に金歯を使いたがる人が、将来また増えるとは思えない」と語る。

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