「崩壊の初期段階」迎えたヘッジファンド業界 競争過多でリターン縮小 (1/2ページ)

2016.5.16 13:00

ヘッジファンド業界は「崩壊の初期段階」と発言した、サード・ポイントのダン・ローブ氏(ブルームバーグ)

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 ダグ・ディラード氏はトップ1%の金持ちになることがほぼ確実な道を歩んできた。良い大学(ジョージタウン大学)、投資銀行(モルガン・スタンレー)、経営大学院(ハーバード)、ヘッジファンド。大学院を出て10年後、同氏は数十億ドル規模を世界の株式で運用するスタンダード・パシフィック・キャピタルを率いていた。2008年には相場急落の中で利益を上げ顧客に恩恵をもたらした。

 しかし、リセッション(景気後退)後の上昇相場では他の大半のヘッジファンドと同様にリターンが低迷し、顧客資産は流出。運用資産が5億ドル(約545億円)を割り込んだ今年2月、同氏はファンドの閉鎖を決めた。「良いことにも終わりが来るということが、最近われわれにとって明白になった」と同氏とパートナーのラジ・バンカテサン氏は顧客宛ての書簡に記した。

 良いことが終わりになったと感じている人は他にもいる。ヘッジファンド業界の大物の一人、サード・ポイントのダン・ローブ氏も4月26日に投資家への書簡で、業界は「崩壊の初期段階」にあるとコメントした。

 こうしたたそがれの兆しに業界人も危機感を抱いている。ウィリアム・ピット・サザビーズでヘッジファンド運用者らに人気の高いコネティカット州サウスポートの不動産を扱うエドワード・マギ氏は、ヘッジファンドの「業界人たちは職を失うことを心配している」と話す。

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