米リバークルーズに足かせ 100年前の法律で割高 競争力失う (1/2ページ)

2016.5.23 05:00

アメリカン・クイーン・スチームボート・カンパニーが運航するクラシカルな外輪船(同社提供)

アメリカン・クイーン・スチームボート・カンパニーが運航するクラシカルな外輪船(同社提供)【拡大】

 100年近く昔に制定された法律が、米リバークルーズ業界の足かせとなっている。米国内の地点間を移動する船舶に対し、米国船籍で米国人が乗っていなければならないことなどを定めた法律が市場の競争を阻害した結果、米国のクルーズ商品は欧州などと比べ割高となっており、競争力を失っているというのだ。

 ◆8日で1人37万円超

 13世紀に建てられたカテドラルやポルトガルのドウロ川沿いに広がるワイン畑の光景、いてつく寒さのドイツのクリスマスマーケットで湯気を立てたマルドワイン-。欧州のリバークルーズではこういった体験が楽しめる。一方、「ハックルベリー・フィンの冒険」の舞台である米ミシシッピ川を蒸気船で下るツアーでは、歴史的な小さな街や南北戦争ゆかりの地を巡る。

 しかし、ミシシッピ川が通るイリノイ州オールトンやアイオワ州バーリントンなどの街には、ウィーンやブダペストのように数多くのリッチな旅行客の目を引き付けるようなものはないようだ。全世界で毎年70万人がリバークルーズに参加するが、米国での参加者は5万5000人にとどまっている。

 1920年商船法(通称「ジョーンズ法」)の規制による影響も大きい。同法は、米国内の海上輸送時の船舶について、米国で建造された米国籍の船で一定数の乗組員が米国人であることを定めている。このため、米国のクルーズ旅行は欧州より割高だ。カリブ海を拠点にするクルーズ会社のカーニバルクルーズラインやロイヤル・カリビアン・クルーズが提供する、1週間前後の海洋クルーズ旅行と比較しても高額だ。

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