欧州連合(EU)のユーロ圏財務相会合は25日未明、前日からの約10時間に及ぶ協議の末、財政危機に陥っているギリシャの債務軽減措置で合意した。103億ユーロ(約1兆2600億円)の融資実行でも一致、ギリシャの資金は当面確保され、懸念されていたデフォルト(債務不履行)危機の再来は回避された。
債務負担の軽減を強く求めていた国際通貨基金(IMF)は、今回の支援枠組みへの参加に前向きな姿勢を示した。
ギリシャの債務負担は国内総生産(GDP)比約180%に上る。ユーロ圏財務相は、短期、中期、長期の3段階で軽減する措置で合意した。
ギリシャは7月に多額の債務返済期限を迎える。EUはまず6月に75億ユーロの融資を実行。残りは秋以降に行う。(共同)