主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)は26日午前、安倍晋三首相とサミット参加国首脳らによる三重県伊勢市の伊勢神宮訪問を皮切りに、一連の公式日程がスタートした。首脳は安倍晋三首相の案内のもとに内宮の「御正殿」で御垣内参拝。「二拝二拍手一拝」の作法は求めず、あくまで自由に拝礼してもらう形を採った。
安倍首相は一足先に伊勢神宮に到着し、内宮の入り口にかかる宇治橋でオバマ米大統領ら首脳を一人一人出迎えた。最後に到着したのはオバマ大統領で、安倍首相と一緒に宇治橋を渡って内宮に向かった。
宇治橋周辺では、近隣の幼稚園の園児たちもサミットメンバー国の国旗を手に首脳たちの到着を歓迎。この日の天気は曇りの予報だったが、首脳たちが到着するころには晴天となった。首脳らは記念植樹も行った。
安倍首相は、昨年6月にサミット開催地を伊勢志摩地域に決定した際、「日本の精神性に触れていただくには良い場所。G7のリーダーに訪れていただき、荘厳で凛(りん)とした空気を共有できれば」と語っていた。首相は三重県入りした25日午後、伊勢神宮内宮と外宮をサミット本番の視察も兼ねて参拝した。