タイ勢、ベトナム小売市場席巻 相次ぐ買収劇に懸念の声

2016.6.1 05:00

首都ハノイのスーパーマーケット。ベトナムは現在、小売市場の半分がタイ企業の傘下となっている(ブルームバーグ)

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 成長著しいベトナム小売市場で、外資企業が攻勢を強め業界再編が加速している。タイの小売り大手セントラル・グループは、ベトナム大手スーパーマーケットのビックCベトナムを仏小売りカジノグループから買収すると発表した。買収金額は9億2000万ユーロ(約1139億円)とされる。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 ビックCベトナムは、ベトナムのスーパー2位で外資小売り最大手だ。スーパー33店舗、コンビニエンスストア11店舗を展開しており、2015年の売上高は5億8600万ユーロに上る。

 ビックCベトナムの買収については、日本のイオンをはじめ、韓国のロッテマート、タイ消費財大手バーリユッカー、さらにベトナムのスーパー最大手コープマートを運営するサイゴンコープなど20社が名乗りを上げていた。

 買収を決めたセントラルは、15年にベトナム家電チェーンのグエンキム・トレーディングの株式49%を取得するなど、ベトナムでの事業拡大を図っている。

 セントラルは、年内にベトナムで7店舗を開業するなど販売網の拡充に注力する姿勢だ。ビックCベトナムの店舗では、引き続きベトナム産の製品を提供していくとの方針を示した。

 一方で、ハノイ・スーパーマーケット協会の会長は、同国の小売市場で外資企業、なかでもタイ企業の存在感が増していることに懸念を示す。今年1月には、タイの大手財閥TCCの傘下企業が、ベトナムで独小売り大手メトロが展開していたメトロ・キャッシュ・アンド・キャリー・ベトナムを買収した。

 同会長は、セントラルによるビックCベトナムの買収に伴い、ベトナム小売市場の半分はタイ企業の傘下になったと述べ、今後、タイの製品がベトナム市場に流入してくる恐れがあると指摘している。(シンガポール支局)

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