印 ダージリン、高まる透明性 取引オンライン化、価格押し上げ

2016.6.3 05:00

インド西ベンガル州の茶畑でダージリン茶葉を摘む女性(ブルームバーグ)

インド西ベンガル州の茶畑でダージリン茶葉を摘む女性(ブルームバーグ)【拡大】

 インドを代表する紅茶の高級茶葉、ダージリン茶葉の取引が6月からオンラインに移行した。インドでのダージリン茶葉の取引は、100年余りにわたり競売で買い手と売り手が大声で注文を言い合って取引されてきており、やっとデジタル時代に突入した。

 インドで昨年収穫された茶葉の量は11億9000万キログラムに上り、このうちダージリンは1%未満だった。フランス産ワイン同様、ダージリンは厳選された地域でのみ栽培され、こうして売買された茶葉は、欧州や日本、米国の専門業者へと輸出されていた。

 インドのリタ・ティオティア商業副次官は「電子競売は、紅茶のシャンパンと呼ばれるダージリンにより多くの買い手がアクセスできるようになる。こうした広範囲にわたるプラットホームの提供は、生産者にとってより有利な価格が設定されるようになるだろう」と指摘する。

 袋詰めされた茶葉は西ベンガル州の州都コルカタの巨大な倉庫に到着した後、サンプルがロットサイズや農園名、等級などの説明書とともにテイスティングのため買い手に渡される。競売人がそれぞれのロット名を読み上げると、買い手は中央の入札ホールへと集まり、競りが始まる。希少性が高く量が少ない品種は数分以内に完売となる。

 ダージリン茶葉のうち約3分の1は通常、仲介業者に相対販売され、その後、英高級百貨店ハロッズなどの高級小売店の棚に並ぶ。こうした取引の値段は極秘となっている。

 競売会社パラマウント・ティー・マーケティングのスボド・ポール社長は「高級茶葉により多くの人がアクセスできるようになるのは重要だ。オンライン競売は生産者と業界の双方にとって良いことだろう。入札合戦になり価格が押し上げられる」との見通しを示した。

 インド産茶葉のうちアッサムやニルギリなど他の品種については2008年にオンライン競売への移行が始まった。現在ではインド産茶葉のほぼ半分がこの方法で売却されている。インドの茶葉生産は中国に次ぎ世界2位。インドでは、茶葉に加え、ターメリックやカルダモンなどのスパイスも既にオンラインで売られている。

 インド紅茶局が運営する電子競売が始まれば、インド全域の競売拠点6カ所の買い手がダージリン茶葉の入札に参加できる見通しだ。(ブルームバーグ Saritha Rai、Robert Fenner)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。