日本企業のブランド、イタリアとコンビ組めば面白い展開が望めるかも? (1/3ページ)

2016.6.12 06:00

 ファッション・ラグジュアリーブランドの店は、世界中どこに行っても同じインテリアである。ブランド戦略の基本だ。東京、ドバイ、ロンドン。まったく同じ世界観が、同じ材料とデザインでブランドが可視化されてきた。

 ブランドはトップダウンで作っていく。ミラノの店舗インテリアを考えたデザイナーは、ドバイの店舗インテリアもフォローする。これが今までのブランド管理のやり方だ。地域ごとのローカリゼーションは極力おさえ、本社が決めたブランドを世界各地に普及させていく。

 そういう世界がある一方、新たな潮流が生まれている。ミラノ工科大学で戦略的デザインを教えるカビリオ・カウテラさんは説明する。

 「それぞれの地域の文化コンテクストが重要になってきています。ひとつの国で売れるものも尊重するのです。次のステップとしては、それらが混ざり合い、新しいブランドが誕生します。いわばブランドがボトムアップで作られていくというわけです」

 欧州のブランドが中国で売れたデザインを他の国、例えばタイに適用する。そうすると中国とタイに特有の文化がミックスして新しい価値のブランドになっていく。

 こうしたケースが生じやすいのは、今のところファッションや家具などの領域だ。テクノロジーに依存する世界は、共通仕様や量産のボリュームが優先する。

 しかし似たような考え方の変化はクルマの世界にも起こる。

 フィアット社のチンクエチェントはイタリアでは普及品だ。しかしブラジルではプレミアム商品となる。この事実がイタリア本社のブランド戦略を微妙に変えていく。エピソードとしてブラジルの例をイタリアのマーケティングに使うというのではない。

 ブランドの意味を考えていくに際し、かつてならばルールブック違反として「否定的」要素であったかもしれないことを「肯定的」に使うのである。その点が違う。

もちろん、これまでも杓子定規にやっていたのではなく…

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