海外への発信の難しさ イタリアはデザインのネタが多すぎるがゆえに… (1/3ページ)

2016.6.19 06:00

 デザインがバズワードのようになっている。

 一つにはデザインの対象がモノの意匠だけでなく、経験や社会まで広がっているからだろう。「行政のあり方をデザインする」と表現すれば、従来の職業デザイナーの数と比べ“デザイン関係者”はけた違いの数になる。

 二つ目には、米国のスタンフォード大学やデザイン事務所IDEOが発信地となっている「デザイン思考」の普及である。デザイン作業の思考プロセスを標準化したといってよい。人間中心設計が基本で、ユーザーが評価する点を徹底して追っていく。この「デザイン思考」が、“非デザイナー”たちの手にツールとして渡った。

 結果、使いやすいことがより考えられた製品が市場で目につくようにはなった。

 同時にさまざまな組織や社会でイノベーションをおこしていくにあたっても、デザインがキーワードになっている。欧州委員会のイノベーション促進のプログラムをみても、非テクノロジー領域でのイノベーションにデザインが必要であるとの認識である。

 当然ながら、日本の企業経営層にも「デザインを重視」という姿勢は増えてきている。一部の企業では既に具体的に取り組んでいるが、経済的な効果が読めないといって躊躇する向きもある。というわけで、良くも悪くもデザインマネジメントはホットなテーマになっている。

 が、ここでぼくが疑問に思うことがある。

 これだけホットでありながら、日本のなかでなぜイタリアのデザインマネジメントが参照されないのか、と。イタリアの企業家はデザインの重要性を認識している、と世界的な評判を得ているにも関わらず。

イタリアのデザインが輝かしい歴史を築いたのは、イタリア人デザイナーの…

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