EU、最悪シナリオは離脱ドミノ 「想定外の結果」市場大混乱、リスク回避に急傾斜 (1/3ページ)

2016.6.25 06:50

日経平均株価終値の下落幅は歴代8番目となった(AP)

日経平均株価終値の下落幅は歴代8番目となった(AP)【拡大】

 国民投票で英国の欧州連合(EU)離脱派が勝利したのを受け、24日の東京市場では投資家が大混乱に陥り、まれにみる急激な円高・株安が進んだ。欧州情勢や世界経済の先行きに不透明感が強まったことで、当面は安全資産とされる円や主要国の国債が買われやすい一方、世界同時株安の流れが尾を引きそうだ。混乱を早期に収拾して相場を反転させるには、主要国による政策協調が焦点となる。

 売りが売りを呼ぶ

 「前日の時点では残留濃厚というムードが一気に広まっていたので、離脱派の勝利は想定外の結果。これで先が読めなくなった」

 ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストはこう語る。最近の世論調査では残留支持の優勢が伝えられていた。それだけに、市場にとってはサプライズ(驚き)との受け止めが広がり、円高・株安の反応が大きくなった。

 東京市場では朝方、開票速報が伝わるたびに円相場や株式相場が乱高下した。だが、離脱派の勝利が濃厚になるにつれて投資家がリスク回避に急傾斜。投資マネーは円や日本国債に集まり、1ドル=100円の大台を一時、突破した。リスク資産の株式は「売りが売りを呼ぶ」悪循環に陥った。

懸念材料にとどまっていた英国のEU離脱が現実化したことで…

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