無料通信アプリを手掛けるLINE(ライン)は28日、東京証券取引所への上場に伴う株式の公開価格について1株2700~3200円とする仮条件を決めたと発表した。上場時の公募増資で市場から最大1120億円を調達する計画。投資家の需要を見極め、この範囲内で正式な公開価格を7月11日に決定する。上場は7月15日の予定。
LINEはもともと仮条件を27日に発表する予定だったが、英国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことによる市場の混乱を考慮し延期していた。
仮条件から試算した時価総額は約5600億~約6700億円。想定発行価格は2800円だった。
仮条件は、機関投資家への聞き取りなどを基に決定した。米ニューヨーク証券取引所には7月14日に上場する。