--起業して順調だったんですか
「退職金に1億2000万円もくれたからね。当時は早期退職制度が整備されたばかりで、9月に辞めようと思ったら、人事部にいた友人が『12月まで待ったら良いことあるぞ』ってインセンティブ(割増退職金)のことを教えてくれた」
--そこから起業家への道を踏み出したわけですね
「脱サラして5年。事業も軌道に乗って考えたんですよ。悩み苦しむ人が世の中には多い。メンタルに関わる仕事がしたいなって。というのはアメリカの経験なんです。アメリカ人のスマイルのすばらしさ。米ではセレブ層を相手にスマイル教室のようなものがあった。そこで赤坂でマンツーマンの教室を始めた。マンションの一室でね。15年くらい前からセミナーも始めたんです」
--このセミナーを通じて、いろいろと思うところがあったんですね
「そうね。まず恋愛がうまくいかないという相談が多かったね。若い男子のメンタルが弱く、女がメンタルが強くなっている。若い男がダウンしているんだ、助けたい(大きな声で)。そう思ったんだ」
--そこから都知事選につながるわけですか
「そうだよ。都庁を変革したい。東京都というのはとんでもない黒字なんだよ。税金を下げろ、と。赤字が常態化している地方に税収の2割が流れている。それを都民が知っているか?都議会も都議もブラックボックスなんだ。問題を起こした都議しかテレビに出ない。何をしているのか分からない。そんなブラックボックスに手を突っ込みたいんだよ」