EUの底力を感じる 抽象性の高い目標に向かって予算を使う意味 (1/3ページ)

2016.7.24 06:00

 先月末、英国のEU脱退を支持した国民の数が残留派を上回った。欧州において大騒ぎの事件であるのは確かだ。シリアの難民受け入れ問題から、いや、財政危機の頃からEUへの否定的な意見は飽き飽きるほど耳にするが、それが加速している。

 ブリュッセルのEUの官僚的上から目線に「何を偉そうに」と嫌悪感を示す人も多い。風当りが強い。

 一方、EUが進める各国留学生交換制度の恩恵を受ける学生や研究者の数は毎年30万近くにのぼり、ぼくの周囲でも「EUが推進するエラスムス計画の留学によって、人生が大きく変わった」と、目を輝かせる人たちの数は少なくない。

 ミラノのいくつかの大学で授業やワークショップを見学していても、英語を共通語にして、異なった文化の人とコミュニケーションをしている学生たちの姿が当たり前になっている。これは英語教育だけでない、EUのさまざまな試みの成果であると推察する。

 特に年齢がそうとう上の教授陣のコミュニケーションスキルより、学生の方が圧倒的に勝っている場面を目のあたりにすると、これまでエラスムス計画で300万以上の人が留学を経験している現実の凄さを驚嘆せざるをえない。

 「理念的で夢想している」とのUEへのイメージは、一面正しく半面正しくない。最近も、その思いを強くする経験をした。

EUのやっている投資はいいところを狙っていると思った

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