海外生活の経験「8年間は最低必要条件」 力量がある人でも文化の理解は難しい (1/3ページ)

2016.8.7 06:00

 ぼくは人に「海外生活を何年くらい経験すると、その土地や文化を分かったと思えますか?」と聞かれると、「8年です」と答えている。「それ以上の年数は、どうでもいいと思っています」とも説明する。

 その地域のことを分かる、というのに3-4年では短い。今年の夏が例年より暑いのか、涼しいのか、雨が多いのか。気象庁観測以来の暑さです、と100年以上前のことを言われても仕方がないが、およそ7-8年の経験があれば、平均の値というのが身体で分かるようになる。

 気候だけではない。生活パターンについても同様だ。

 イタリアの長いバカンスが始まった。個人商店のシャッターは閉まり、いつもは路上駐車で一杯の道もガランとしている。この数年、バカンスのスタート時期がやや遅くなり、「一斉に人がいなくなる」のも何となく減ったのではないかと感じていたのだが、そんなことはない。カレンダーの関係もあろうが、今年はバカンスの開始が早いような気がする。

 イタリアのバカンスはいわば製造業的な休み方がベースになっている。生産ラインを抱える製造業は機械を稼働させるかさせないか、である。サービス分野のような交代制を採用しづらい。一斉に休まないと採算が合わない。 

 先日、やはり例年より1週間は早くバカンスに入る洋服店のオーナーと話していた時だ。まるまる一カ月休むという。

 「こんなに休んでいいと思わない。でも公共サービスが休み、弁護士も休む。税理士も。それじゃあ、仕事にならない。だってね、客が来ないところを店員雇っていたら赤字になるしね」と、やむなく休むのだと弁解する。

かつて「一カ月休まないで、どうして人生を送れるのだ」と豪語していた人が多く…

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