式にはテレビドラマ「宮廷女官 若曦(じゃくぎ)」の主演2人、呉奇隆(ニッキー・ウー)と劉詩詩(リウ・シーシー)も参加していた。同じく大物スターの2人は、今年3月、同じくバリ島で挙式をしている。その際、呉奇隆は「婚礼費用は青天井」と公言して憚(はばか)らなかった。新婦のウエディングドレスは300万元、結婚指輪は1200万元だと報道された。招待客はやはり100人、お祝い金は一切受け取らずというのも、話題になった。
結婚式にお金をつぎ込むのはスターだけではない。一般庶民も相当の金額を結婚式に費やしている。もちろん人により異なるが、100~500人の招待客を見込む場合、だいたい予算は15万元以上なのだそうだ。日本とほぼ同額かもしれないが、平均月収1万元ほどという普通の人々にとっては、かなり高額だと言っていい。しかも結婚にあたって、家や車を買わねばならないという中国独自の事情もある。中国の結婚市場が、海外からも注目を集めるゆえんである。
バブルの時代、日本でも派手な結婚式が人気を集めた。若い女性たちのなかには、「自慢できる結婚式」のために結婚するという現象も見られたくらいである。-いつか来た道。