「ペンが進まない」謙虚に戻らないと… 初歩的なことを忘れていた (1/3ページ)

2016.8.21 06:00

 自分の視点でものを考えることを散々書き連ね、他人にも語ってきた。が、その自分が、自分の視点で文章を書けなくなった自分に気づいた。

 この数週間、デザインマネジメントの本の原稿を書いている。イタリアデザインの歴史とその見方についての章は、一度ペンが走り始めれば、なんとか一定量の文章は脇に資料をおかないでも書ける。自分自身で経験してきたこともずいぶんとあるし、長い間、考えてきたテーマだ。

 曖昧な部分があっても、あとで事実確認をすればいいとも割り切れるし、こういう書き方をすれば反論もあるかもしれないが、その場合はどういう切り返しをすれば何とかなる、ということが想像つく。

 しかし、別の章に割り振っているEUのイノベーション戦略におけるデザインについては、そらでは書けない。一応事前に調べはしたものの、書いていると単に公的な文書を紹介しているだけ、と自己嫌悪に陥る。事実は事実なのだから、それらを曲げるわけにはいかない。

 それでは公的文書に頼らずに書くとすればどうか。EUの官僚や関係者にインタビューしまくるというアイデアも考えた。若干、関係者にインタビューはするが、官僚が本音を言うわけでもないし、だいたいEUの専門家でもないぼくは、意見は聞けば聞くほどに迷路に入り込む、という確信がある。

 そうしたなかで調べれば調べるほど、体系的にEUの政策を勉強していないぼくは、情報の多さにアップアップしてくる。どういうカテゴリーで情報を理解していけばよいか分からず、全体が見えずに不安なのだ。

「ここは事実が書いてあることに意味があるのだ。だから本章に関しては…」

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