インド、有機栽培食品人気でバイオ肥料販売10%超成長

有機農業で栽培した野菜を売る市場=北東部シッキム州(ブルームバーグ)
有機農業で栽培した野菜を売る市場=北東部シッキム州(ブルームバーグ)【拡大】

 インドは、オーガニック(有機栽培)食品の人気が高まり、バイオ肥料の販売が伸びている。専門家によると、特に中所得層以上の消費者の間で健康意識が高まっているのが要因で、微生物で有機物を分解して堆肥にするバイオ肥料の販売は当面、年10%以上の伸びが続いていきそうだ。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが報じた。

 専門家の調査によると、バイオ肥料は1キロ当たりの価格が約65ルピー(約100円)で、一般的な化学肥料の同50ルピーよりも割高だが、農地約4000平方メートル当たりの使用量は250グラムで化学肥料の同100キロを大幅に下回る。土壌や水質にもよい影響を与えるため、生産効率が上がる利点もあるという。

 インド商工会議所連合(ASSOCHAM)は、同国のオーガニック食品市場が2014年の240億ルピーから15年には3350億ルピーに拡大したと推定。20年にはさらに3倍の規模になると予想している。

 ただし、ASSOCHAM幹部は「有機農業への転換を考えている農家に対する国の支援と適切な助言が不足している」と述べた。政府は約40億ルピーを投じ、およそ2000平方キロの農地を有機農業に転換する目標を掲げているが、専門家は効率的な転換を進めるには新たな政策の枠組みも必要だと指摘する。需要の増加に応えて有機農業の拡大を図るためには、官民の連携が重要になっていきそうだ。(ニューデリー支局)