カンボジア、上期の対米輸出13.3%減少 縫製業の競争力低下 (1/2ページ)

首都プノンペンにある縫製工場。カンボジアは2015年の対米輸出のうち半分以上が縫製品だった(ブルームバーグ)
首都プノンペンにある縫製工場。カンボジアは2015年の対米輸出のうち半分以上が縫製品だった(ブルームバーグ)【拡大】

 カンボジアは、最大輸出国である米国向けの輸出が減少している。米国商務省のデータによると、今年上期(1~6月期)のカンボジアの対米輸出額は13億ドル(約1339億円)だった。前年同期の15億ドルから13.3%減となり、5年ぶりに前年実績を下回った。対米輸出額の半分以上を占める縫製品業界からは、カンボジアの競争力低下を懸念する声が高まっている。現地紙プノンペン・ポストなどが報じた。

 2015年は、対米輸出額30億ドルのうち17億ドルが縫製品だった。米国商務省は貿易項目ごとの金額は明らかにしていない。しかし、カンボジア縫製業製造者協会(GMAC)のバン・ソウ・レン会長は、輸出額の減少からカンボジアの縫製品の輸出競争力が低下していることは明らかだと指摘する。

 同会長は、コストの安いベトナムやバングラデシュなどで縫製品や履物の生産活動が活発化するなど、価格競争が激化するなか、今後の米国向け縫製品輸出の増加は見込めないと肩を落とす。

 カンボジアは安価な労働力で外国からの投資を誘致してきたものの、度重なる労働争議や最低賃金の上昇などにより、外資企業などはカンボジアでの生産拠点の設置に慎重な態度を示しているという。

カンボジアの複数の労働組合は、来年の最低賃金について…