ベトナムは、高速データ通信が可能な第4世代移動通信システム(4G)の本格導入が求められている。同国では地場通信各社による4G試験運用が開始されているものの、商業ライセンスの取得にはまだいたっていない。2016年5月までに、4Gは世界167カ国・地域で導入されており、通信環境の改善は経済成長に欠かせないとされるなか、政府の速やかな対応が望まれている。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。
同国は09年に第3世代移動通信システム(3G)が本格導入され、現在、携帯電話契約件数1億3600万件のうち3Gの契約件数は3700万件となっている。さらに4Gの導入が遅れていることから、同国は通信速度の遅さが指摘されている。
英ネットワーク調査会社オープン・シグナルが8月に発表した携帯端末の通信速度調査で、ベトナムは世界95カ国・地域中83位にとどまった。首位の韓国の通信速度が41.34Mbpsだったのに対し、ベトナムは3.81Mbpsと大きく後れを取っている。