訪日客5倍、クルーズ船受け入れ拠点強化 国交省が本格検討

大型客船
大型客船【拡大】

 国土交通省は12日、訪日外国人旅行客らを乗せたクルーズ船の受け入れ態勢強化に向けて、本格的な検討に入った。クルーズ船が港湾の岸壁を優先的に使用できるようにするほか、民間投資による旅客施設や商業施設といった拠点の整備を進め、クルーズ船による訪日客数を現在の約5倍までに伸ばすのが狙い。

 官民が連携した拠点整備について議論する有識者会議の初会合を同日開催。今月30日以降、民間企業や港湾管理者、船会社から具体的な投資提案などを募り、早ければ今年度中にも方向性をとりまとめる。国交省によると、海外のクルーズ船会社からは「すでに複数の提案を受けている」(港湾局)という。

 クルーズ拠点が整備途上の日本国内にクルーズ船が寄港する場合、貨物用の岸壁に接岸するのが一般的となっている。だが、寄港スケジュールが貨物用船舶との兼ね合いでなかなか確定しない▽商業施設や旅客施設などが未整備▽クルーズ船の大型化に対応できる港湾が限られる-などの課題を抱えている。

 クルーズ船の寄港地拡大は訪日客の地方誘致に有効とされ、政府が3月にまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」では2015年に111万6000人だったクルーズ船による訪日客を20年に500万人にする目標を掲げている。