日本の床屋「イタリア人のテクニックは下手」 求められる技術が違うだけだ (1/3ページ)

2016.9.18 06:00

 日本で床屋に行った。普段、ミラノで髪を切っているので、「前回の出来はどうですか?」と聞いてみると、「下手ですね。イタリア人のテクニックは下手だと、私の同業の知り合いも皆、言ってます」ときわめて率直な意見が返ってきた。

 ぼくがムキになることもないので、「ああ、そうですか」と話はそこで終わった。でも、この人、ものが分かっていない人たちと付き合っているのだなあ、とは心の底で思う。

 求められる技術が違うだけだ。ヘルメットみたいな形の頭に柔らかい毛。どうやってもサマになりやすい。しかし頭の形がいびつで髪の毛も硬いと、違った「設計」と「技術」が必要だ。凸凹の形をカバーする工夫が求められるのである。

 ことは髪の毛に限らず、こういう物言いはよく聞く。「イタリアの歯医者って荒っぽい治療してますね」とチクチク悪口を言いながら治療する日本の歯医者のエピソードは事欠かない。口のスペースの大きさの差から、イタリア人の歯医者は日本人の口の中を治療するのは苦労する。

 イタリアで痔の手術をし、医者の養生のアドバイスも聞かずに即日本に出張した欧州人の知人のケースは忘れられない。旅の疲れもあり、あまりの痛さに病院に駆け込んだ際、日本の医者は「この手術は見事だ!」と驚きの声をあげた。

 この病院は当該分野ではトップとの評判で、全国から患者が集まるところだった。その時、トップレベルの人はつまらない悪口にうつつを抜かさないと思った。イタリアの外科医が優秀で手術の腕が抜群だったとしても、文句を言う人は言うだろうし。

床屋の話に戻ろう。かつて、日本の人にこういう説明をしていたことがある

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