「増産凍結」なら減産も サウジ提案、イランは難色

 サウジアラビアが、イランの原油増産凍結を条件に減産する用意があるとイラン側に提案したことが分かった。欧米メディアが23日報じた。石油輸出国機構(OPEC)が今月下旬に開く非公式会合を前に、市場シェアの回復を目指すイランを含めた協調策を探っているとみられる。

 ただ、ダウ・ジョーンズ通信によると、イラン側は23日、従来の目標である日量400万バレルの生産水準に届かないとして「合意の可能性は低い」と述べ、困難との見方を示した。

 サウジ側は今月、イランが現在の生産高である日量360万バレル程度を維持することを前提に、今年初めの水準へと生産を引き下げることを打診したという。英紙フィナンシャル・タイムズによると、サウジとともに他の主要国が減産する案もある。(共同)