「やっぱり、最中は美味しい!」 和菓子にまつわる“重さ” (1/3ページ)

 日本に滞在している時は全然欲しくないのに、イタリアに戻ると無性に欲しくなるものに和菓子がある、ということを以前、この連載コラムで書いたことがある。

 それには和菓子にまつわる「重さ」が関係している、と。和菓子は贈答品需要が圧倒的に多い。他人の家に訪ねる際は手ぶらではなく何か手土産を、と和菓子が使われる。そして使いまわしされる。

 先月、お盆の時期に滞在し、この和菓子が飛び交うさまを目の前でみていて、和菓子に手を伸ばしたいと一度も思わなかった。それよりも、いったい和菓子はどういう運命を辿るのかと考えた。

 まず、使いまわしを経て最終的に箱を開けるに至る率はどの程度なのか? 箱も開けずに賞味期限を過ぎた和菓子が家の何処かに隠れているケースは多いだろう。

 仮に箱から菓子がテーブルの上に出され、それら人の口にはいるのはどの程度なのか? なぜなら日本の菓子はお客さんに出されたとしても、手をつけずにそのままというシーンが少なくない。羊羹に半分手をつけ、残すとか。

 最初、日本茶と菓子が出され、一定の時間が経過するとコーヒーとくだものがでてきて、結局、和菓子を残してさっぱりしている果物に手を出す、とのプロセスも考えられる。

 

 そうした和菓子は捨てられることが多いだろう。贈答品という義理を動機として市場に流れたものは、義理を果たすべく人の手に渡り、どこかで消える。

 この一連の動きが醸し出す空気が「重い」。

だからか、ぼくは日本で生活している時、正月のおせち料理以上に…

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