【米大統領選】クリントン氏、TPP再交渉視野 流出メールで「本音」判明 (2/2ページ)

2016.10.12 22:55

11日、米南部フロリダ州で開かれた大統領選の民主党集会でクリントン候補(右)の応援に駆け付けたゴア元米副大統領(ゲッティ=共同)
11日、米南部フロリダ州で開かれた大統領選の民主党集会でクリントン候補(右)の応援に駆け付けたゴア元米副大統領(ゲッティ=共同)【拡大】

 クリントン氏はその後もTPPに否定的な立場を維持。今年8月には「今も反対だし、大統領選の後も反対する。大統領としても反対だ」と述べ、反TPPの姿勢を強めている。

 しかし、国務長官時代にTPPを推進したクリントン氏は今でもTPPに賛成だとの見方は根強い。

 米通商代表部(USTR)の元高官は、「クリントン氏はオバマ政権下で議会がTPPを批准し、自分は大統領としてTPP批准に関与しなくて済むのがベストだと考えている」と分析。仮にクリントン氏が大統領選で勝利し、議会がTPPを批准しないままオバマ氏の任期が終われば、「クリントン氏は12カ国全体ではなく、複数のグループ交渉を進めるかたちでの再交渉に入るだろう」と指摘している。

 ウィキリークスは今月7日から、サイバー攻撃で入手したメールを順次公開している。

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