【インド首相来日】日本企業、高速鉄道の受注に期待「新幹線は優れている」とJR東の冨田哲郎社長

 インドのモディ首相来日をきっかけに、日本企業は鉄道や電力などのインフラ受注や環境分野を中心にビジネスチャンスを広げたい考えだ。広大な国土に約13億の人口を抱えるインド市場の潜在的な魅力は高く、投資拡大に意欲を示す。

 日本とインドは昨年12月の首脳会談で、インド西部のムンバイとアーメダバードを結ぶ高速鉄道計画に関し、日本の新幹線方式を採用することで合意した。日本の鉄道会社は、他の路線の受注にも期待を寄せている。

 JR東日本の冨田哲郎社長は今月8日の定例記者会見で、他国の高速鉄道に比べて新幹線は安全性や信頼性に優れていると強調。車両の導入だけでなく維持などを含めたコストは他国よりも優位だと訴えた。

 人口増加が著しいインドでは鉄道や道路などのインフラ建設が急がれるだけでなく、上下水道や医療でも高い需要が見込まれる。インド政府は幅広い分野で日本企業の投資を呼び込みたい考えだ。