与党税調、配偶者控除など本格議論 年収1120万円超の高所得世帯は逆に増税も (1/2ページ)

2016.11.22 06:06

配偶者控除見直しのイメージ
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 自民、公明両党は21日、それぞれ税制調査会の総会を開き、2017年度税制改正に向けた議論を本格化した。焦点となる所得税の配偶者控除の見直しでは、パート主婦らの給与年収要件を現行の103万円以下から引き上げる一方、税収減を避けるため、控除を受ける夫の年収が1120万円超の高所得世帯は制限を設ける方向で調整する。見直しは女性の就労を促進するのが狙いだが、効果が限定的になる可能性があるほか、一部世帯には増税となるため力強さを欠く個人消費に冷や水を浴びせる懸念もある。

 自民党の宮沢洋一税調会長はこの日の総会で、「女性に103万円といった壁が意識されていることは事実で、喫緊の課題として取り上げなければならない」と述べた。

 配偶者控除は妻の年収が103万円以下であれば、夫の所得から38万円を差し引く仕組み。減税の恩恵を受けるために、年収103万円以下になるよう労働時間を抑えるパート主婦らが多いと指摘される。

 政府・与党は、まず配偶者の年収要件を150万円以下か130万円以下に緩和する2案で検討し、主婦らが今よりも長く働けるようにする。

 ただ、社会保険料負担が発生し、手取り収入が減る「130万円(要件次第で106万円)の壁」なども女性の就労抑制の原因とされているため、減税の対象を広げるだけで、実際に就労が拡大するかは未知数だ。

共働き世帯には不公平感、年収1120万円超の高所得世帯は逆に増税も…

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