インドネシア、首都と結ぶ鉄道新路線計画 主要空港へのアクセス充実

 インドネシアは、首都と主要空港のアクセスの充実に取り組んでいる。同国政府は、バンテン州タンゲランのスカルノ・ハッタ国際空港と西ジャカルタのコタ駅を結ぶ新たな鉄道路線の建設計画を発表した。すでに発表されている同空港と南ジャカルタのマンガライ駅を結ぶ鉄道路線とともに、来年7月の開通を目指す。現地紙ジャカルタ・ポストなどが報じた。

 両路線の運営にあたる国営鉄道会社クレタ・アピ・インドネシアによると、総延長はマンガライ路線が38キロ、コタ路線が29.5キロで、空港まではいずれも片道が約1時間。列車は6両編成で運行本数は1日当たり124本となる予定だ。

 クレタのエディ・スクモロ社長は1日の利用者数が3万4000人程度になるとの見通しを示したうえで、現状ではマンガライ駅が混雑状態にあると指摘。「コタ駅は他路線への分岐駅としての役割を果たしている」と述べ、2路線体制で利用者の利便性を向上させたいとの考えを示した。

 同社は現在、新路線の建設計画実施に向け、35万平方メートルの土地収容にあたっている。土地収容予算は1兆5000億ルピア(約125億円)、11月初旬時点で78%の収容が完了しているという。

 車両については1兆ルピアの予算を確保し、子会社を通じて調達を進めている。

 現在までに4車両を購入、すでに納入されている。子会社の幹部は「開通から6カ月を試験運行期間とし、需要が高ければ10両編成まで客車を追加できる」と述べた。

 インドネシア政府は、スカルノ・ハッタ国際空港に通じる鉄道路線を首都の路線網に組み込むため、2兆7000億ルピアの国家予算を配分している。同空港にある3つのターミナルの間も鉄道で結ぶ予定だ。(シンガポール支局)