夕方の外為一時116円台乗せ 10カ月ぶり円安ドル高、前週末より2円近く急落

 週明け12日夕の外国為替市場で、対ドル円相場が1ドル=116円台前半と今年2月以来10カ月ぶりの円安ドル高水準となった。前週末の東京終値にあたる9日午後5時が114円40銭台だったので、1営業日で2円近い急落となる。

 9日の夕方から未明にかけて円安ドル高が進み、ニューヨーク外為市場での前週末9日夕(日本時間10日朝)は115円30銭台まで円が下落した。

 週明け12日朝方は1ドル=115円台半ばへとさらに下落。その後は円安が一服していたが、夕方から再び円安ドル高が進んだ。ロンドンなど海外外国為替市場に主体が移る午後5時すぎは116円10銭台をつけた。

 前週は欧州中央銀行(ECB)が量的金融緩和の延長を決め、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国が閣僚級会合で原油減産の協調で正式合意した。これを受けて欧米株式市場が上昇したことも、ドル高を加速させる要因となっている。