【視点】国際公務員のアクティビスト魂 東京で世界エイズデーを過ごす (1/3ページ)

2016.12.13 05:00

 ■産経新聞編集委員・宮田一雄

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)の人権・ジェンダー・予防・コミュニティ担当上級顧問、リチャード・ブルジンスキ氏は、今年の世界エイズデー(12月1日)を東京で過ごした。1日は「国際保健とエイズ問題」、翌2日は「エイズ対策とLGBTの現在」というセミナーにメーンゲストとして出席している。

 メインではなく末席に連なる参加者の一人だったが、私も2つのセミナーに出席した。1980年代から活躍してきた著名なエイズ・アクティビスト(活動家)が、いまは国際公務員として国連のエイズ専門機関で働く。そのことに興味をひかれたからだ。

 カナダ出身のブルジンスキ氏は89年、世界各国の活動家とともに国際エイズ・サービス組織評議会(ICASO)を創設し、初代事務局長に就任。私が彼の名前を知ったのは、94年に横浜で第10回国際エイズ会議が開かれる少し前だった。

                   ◇

 世界のエイズ対策関係者が集まるこの会議は当時、医療分野の専門家だけでなく、HIV陽性者やその支援に携わるNGOのメンバーも積極的に参加し、発言できる先駆的な学会へと進化しつつあった。

 ただし、日本国内にはそうした変化を嫌い、そんなものは医学の学会ではないと反発する医師も多かった。そうした抵抗勢力を抑え、会議を成功に導くことができたのは、もちろん国内の組織委員会関係者の多大な努力があったからだろう。

 だが、それと同時にICASOのブルジンスキ氏と世界HIV陽性者ネットワーク(GNP+)のドン・デ・ガニエ氏の2人が、積極的に会議を支援したことも大きかった。私は当時、海外勤務で日本にいなかったのだが、旧知のNGO関係者が繰り返しその様子を伝えてくれた覚えがある。

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