米FRBが0.25%追加利上げ、1年ぶり トランプ政権下で景気過熱リスクも見据える (1/2ページ)

2016.12.15 07:50

米連邦公開市場委員会の後、記者会見するFRBのイエレン議長=14日、ワシントン(ロイター=共同)
米連邦公開市場委員会の後、記者会見するFRBのイエレン議長=14日、ワシントン(ロイター=共同)【拡大】

 【ワシントン=小雲規生】米連邦準備制度理事会(FRB)は14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、主要政策金利を0・25ポイント引き上げることを決めた。利上げは昨年12月以来1年ぶりで、政策金利の誘導目標は0・50~0・75%となる。失業率低下や物価上昇率が目標の2%に近づいていることを受けた決定で、トランプ次期政権下で景気が過熱する可能性も見据えている。

 FOMC後に発表された経済見通しによると、FOMC参加者が予想する17年末の政策金利の水準(中央値)は1・375%で、17年中に0・25ポイントの利上げが3回行われることが示唆された。9月時点では2回の利上げが見込まれていたが、今回の予測では上方修正されたかたちだ。

 イエレン議長はFOMC後の記者会見で追加利上げの理由について経済状況に「かなりの進展があった」と説明。11月の失業率が4・6%まで低下していることや、10月のエネルギーと食品を除いたベースでの物価上昇率が約1・75%まで上がったことを強調した。

 イエレン氏は今年11月17日の議会証言で景気の先行きに自信を示し「利上げは比較的早期に十分に適切になるだろう」と述べていた。大規模な歳出拡大や減税策を打ち出すトランプ氏の大統領選での勝利は経済成長を加速させるともみられており、金融市場では今回のFOMCでの追加利上げは確実視されていた。

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