ベトナム、原発建設白紙撤回 再生エネ電力開発に注力か (1/2ページ)

電柱の整備をする作業員。ベトナムは、再生可能エネの開発を加速するとみられる=首都ハノイ(ブルームバーグ)
電柱の整備をする作業員。ベトナムは、再生可能エネの開発を加速するとみられる=首都ハノイ(ブルームバーグ)【拡大】

 ベトナムは、同国初となる原子力発電所の建設計画を白紙撤回した。巨額な建設コストへの負担増が主な要因だ。今後は、再生可能エネルギーによる電力開発などに注力するとみられる。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 同国は、中部ニントゥアン省の2カ所で合計4基の原発建設計画を2009年に承認した。発電容量は合計400万キロワットで、ロシアと日本の受注が決まっていた。

 しかし、安全性への懸念などから建設計画が遅れ、さらに建設コストが計画当初の200兆ドン(約1兆円)から2倍に膨らむとの試算結果が出た。マイ・ティエン・ズン官房長官は、ベトナムをとりまく社会経済状況が変化するなか、原発建設のコスト負担は重く、他のインフラ事業を優先する必要性などから原発計画を取りやめたと、経済上の理由を強調した。

 原発計画を中止したものの、高まる電力需要に対応するため電力開発は急務だ。ベトナム電力公社(EVN)によると、同国の年間電力消費量は1620億キロワット時に達し、年平均10%増で拡大している。

世界的に再生可能エネの導入が広がるなか…