インドのEC市場、世界2位に 34年までに米国上回り中国に肉薄

タクシーの車内でスマホを操作する女性=インド西部ムンバイ(ブルームバーグ)
タクシーの車内でスマホを操作する女性=インド西部ムンバイ(ブルームバーグ)【拡大】

 インドの電子商取引(EC)市場規模は、今後20年以内に米国を追い抜き、世界2位となる-。こんな見方を英決済サービス会社ワールドペイが示した。インターネットの普及に加え、若年人口の増加、スマートフォンの利用者増などが、同市場の拡大を後押しするとみられている。現地紙ビジネス・スタンダードなどが報じた。

 同社が毎年発表する「グローバル・ペイメント・リポート」の2016年版によると、インドのEC市場は16~20年にかけて年平均28%増で拡大し、20年には637億ドル(約7兆4688億円)規模に達する見通しだ。34年までに米国を追い抜き、市場規模で世界最大の中国に肉薄すると予測される。

 インドは現在のネット利用者が3億5000万人。政府の通信インフラ整備などに伴い、20年には6億人になると見込まれる。また、人口の7割が35歳以下と若年層が多く、安価なスマホの普及に加え、高速データ通信が可能な第4世代(4G)移動通信システムの整備などにより、スマホによるネット通販の利用増が見込まれる。

 さらに同リポートによると、インドはEC市場での決済方法が今後大きく変化しそうだ。同国では現在、人口の75%が電子マネーやクレジットカードといった電子決済手段を持っていないとされる。ネットショッピングなどでの決済方法をみると、全体の27%が銀行の口座振り込み、22%が代金引き換えで、電子マネーの利用者は8%にとどまる。しかし、電子決済は今後急速に利用が拡大し、なかでも普及が最も進むとされる電子マネーの市場規模は、20年までに51億ドルに達する見通しだ。

 ワールドペイのロン・カリファ副会長は、インドのEC業者は急拡大する利用者の需要に見合った適切な電子決済方法の導入が不可欠だとの見方を示した。(ニューデリー支局)