【論風】台頭する反グローバリズム 普遍性と独自性のバランスを (1/3ページ)

2016.12.22 05:00

 □國學院大學学長・赤井益久

 24日のクリスマスイブを目前に控え街中はクリスマスでにぎわっている。イエス・キリストの降誕を祝うキリスト教のお祭りだが、キリスト教徒でなくても風習、習俗として今や日本に定着している。10月31日のハロウィーンも同様で宗教色は全くみられず、子供たちが近所を回ってお菓子をねだる光景が見られた。國學院大學のある渋谷の街は仮装した若者で大変な人だかりだった。

 一方で、正月に門松を飾り、国旗を掲揚して祝う家はどれだけあるだろうか。私の家では子供のころ、母が大みそかに新しい下着を枕元に用意し、朝風呂に入ってから新品を着て正月を迎えた。心身ともすがすがしい気分で、お節とお雑煮を家族全員でいただいたことを覚えている。グローバル化が進み、日本では宗教に関係なく習慣、習俗が欧米化しているが、日本独自の正月の迎え方、心構えは根強く残る。

 ◆三大発明とハイテク

 ではグローバルとローカル・反グローバルは対立するのだろうか。今年は英国の欧州連合(EU)離脱、米大統領選でのドナルド・トランプ氏の勝利など反グローバリズムの動きが顕著だ。普遍性や統一性、標準化を意味するグローバリゼーションに対する反グローバリズムを突きつけられた格好だ。独自性や個性を主張されると異を唱えにくい。

 だが米国が「世界の警察」をやめて米国らしさを維持できるのか。一方、他国は自国主義でやっていけるのか。戦後、日本人は戦争で血を流していない。そのことは褒められることだが、米国は若い米国人が世界平和維持のために血を流した。なぜ平和を維持できたのか。民主主義、平和主義、基本的人権は絶対に守られるべきだが、反グローバリズムによって覆るかもしれないことも考える必要がある。

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

「ソナエ 安心のお墓探し」では、厳選されたお墓情報を紹介! 相続、葬儀、介護などのニュースもお届けします。