--間もなく、安倍首相が真珠湾を訪問します
安倍首相としては、日米同盟の重要性を国際社会に印象付ける狙いがおそらくはあるのでしょうし、真珠湾訪問は、今年5月、広島を訪れたオバマ大統領に対する返礼でもあるのでしょう。
しかしながら、真珠湾に慰霊に行かれるのであれば、2013年12月以降途絶えている靖国参拝を行うべきだと思います。なぜ、官邸から2キロの靖国を素通りして、6000キロも先の真珠湾に行くのでしょうか。靖国神社に赴き、国のために尊い命をささげられた御霊(みたま)に哀悼の意を表することができないにもかかわらず、わざわざ外国に出向いて慰霊するというのは、筋違いだと言わざるを得ません。
また、時代の趨勢(すうせい)が変わろうとするなか、オバマ氏の“レガシー”づくりに付き合い、ご機嫌をとっている場合などではなく、政府はトランプ新政権への備えをこそ、しっかりと行うべきです。国のかじ取りを過てば、国益を毀損(きそん)することになりかねません。党利党略に基づく場当たり的な政治とは、いいかげん決別すべきだと申し上げておきたいと思います。わが党としては、日本の国力を高め、地域の平和・繁栄に貢献する国家とすべく、引き続き、必要なことを堂々と主張していくつもりです。
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【プロフィル】釈量子
しゃく・りょうこ 1969年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。大手家庭紙メーカー勤務を経て、94年、宗教法人幸福の科学に入局。常務理事などを歴任。幸福実現党に入党後、女性局長などを経て、2013年7月より現職。