家電収集家の松崎順一さん(56)が企画し、池袋パルコ(東京)で27日まで開催の「大ラジカセ展」は、1960~90年代のラジカセ100台超とカセットテープ500本が並ぶ。「若い頃を思い出した」という60代男性の一方、埼玉県東松山市の大学3年、藤原奈々さん(21)は、好きな洋楽ロックバンドがカセットテープで新譜を出したのをきっかけに来場。「こもった音に味がある。ラジカセのビンテージ感もかっこいい」
HMVレコードショップ渋谷でも、レコード売上高が前年比で1.3倍に増えた。人気アーティスト、星野源や女性グループ「Perfume」がレコード盤を出した影響などで、20代以下は客層全体の3割。担当者は「グッズを手に入れる感覚でレコードを楽しんでいる。『どうやったらレコードを聴けるんですか』という問い合わせも増えた」と語る。
人と差がつく表現法
広告業のNTTアドは2月、アナログに対する印象について、首都圏1都3県と愛知県、大阪府に住む若年層(16~25歳)と壮年層(40代)を対象に男女各250人、計1000人を調査した。結果は、壮年層でアナログ消極派が51.4%で、積極派の48.6%を上回った。逆に、若年層では積極派が52.6%で、消極派の47.4%より高い割合になった。