中国、外貨準備3兆ドル割れへ 元安ドル売り+海外に資本逃避 (1/2ページ)

中国人民銀行の元買いドル売り介入により、外貨準備高は大きく減少している(ブルームバーグ)
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 ■2年半で25%減

 世界一を誇る中国の「外貨準備高」が年内にも大台の3兆ドル(約350兆円)を割り込む見通しとなった。中国人民銀行(中央銀行)によると11月末の外貨準備高は前月比691億ドル減の3兆515億ドルで、2011年3月以来、5年8カ月ぶりの低い水準だった。人民元安が続く中、為替相場の安定を求めて人民銀行が元買いドル売りの介入を繰り返す一方、中国経済減速への懸念から企業家らの間で海外への“資本逃避”も急増。外貨準備の取り崩し傾向は歯止めがかからないのが実情だ。

 負のスパイラル強く

 12月末の外貨準備高は人民銀行が年明け早々に公表するが、3兆ドル台を割る事態となれば、中国経済の先行き不透明感を強く印象づけそうだ。

 中国の外貨準備高は、06年にそれまで世界一だった日本を抜き、11年には3兆ドルを突破。だが14年6月にピークの3兆9932億ドルを記録した後、4兆ドル直前で失速。2年半足らずで25%近くも減った。

 前年割れが続く輸出の不振や、外国企業の対中直接投資の減速で外貨獲得力が弱まったことも背景にある。

外資企業を締め付け