東京商品取引所でも30日に大納会を迎え、中東のドバイ産原油の先物が値上がりした。指標価格の清算値(株価終値に相当)は1キロリットル当たりで前日比370円高の4万610円を付け、年初来高値を更新した。昨年10月9日以来の水準へ上昇した。
原油先物市場では、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国の協調減産に伴って世界的な供給過剰が解消に向かい、今後の原油価格は上がると見込まれた。
東商取で高値を付けたのは、世界の石油関連業者などが2017年5月のドバイ産価格を想定して取引する先物で、指標の中心限月と呼ばれる。