米IT大手グーグルによる2016年の各国・地域別と世界全体の人気検索ワードランキングのデータを基にブルームバーグが分析した結果、アジアで人気を集めた財政・金融関係の検索ワードは「トランプとTPP」「中国の株式市場」「インドの高額紙幣廃止」「インフレ」「国内政治」だった。
人気検索ワードから16年を振り返ると、11月の米大統領選で予想外の勝利を収めたドナルド・トランプ氏の名前は、世界中で一躍大人気となった。この結果、アジアで最も利用者の興味を集めたワードは、同氏と離脱を表明した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)との組み合わせだった。
インドのモディ首相が11月8日発表した千ルピー(約1700円)と五百ルピーの高額紙幣廃止も話題となり、「紙幣廃止」はインドで最も人気のある金融関連ワードに急上昇した。
廃止発表に伴って、インドでは大勢の市民が銀行のATM(現金自動預払機)に殺到するなど混乱が広がった。その結果、「ATMの行列」や「引出限度額」などの検索数も増加した。