怒り止まらぬ韓国国民 企業破綻、政治スキャンダル そして今年最大の出来事は… (1/3ページ)

 韓国にとって激動の1年となった2016年は、北朝鮮の核実験に始まり、国民約80万人がソウル市内で大統領の弾劾可決を歓迎した路上の抗議活動で幕を閉じようとしている。

 大統領退陣求めデモ

 企業の破綻や政治スキャンダル、景気低迷など一連の問題によって、韓国を世界的な産業大国へと成長させた国家システムが変わる可能性があるというこれまで以上に力強いメッセージが示された年でもあった。政治エリートや巨大財閥(チェボリ)のオーナー一族が形成するこのシステムには国民の怒りが集中し、過去2カ月近くにわたり毎週数十万人規模のデモ参加者が朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣を求めて集まった。

 きっかけは、大統領の友人である崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件と大手財閥企業の関与の発覚だった。西江大学の金光斗(キム・グワンドウ)教授(経済学)は「韓国国民が裏切られたと感じている背景には、韓国経済の減速で失業率が上昇していることもある。今回のスキャンダルにより国民は感情的に傷つき、数年にわたり抑圧されていた怒りが爆発した」と分析する。

 25日の集会に参加したソウル市民のカン・キワンさん(65)は、これはまだ始まりにすぎないと警告する。「政府と企業の癒着関係の解消が必要だ。体制はいまだに変わっていない。発展と成長を望むなら韓国は問題解決に取り組まなければならない」と憤る。

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