トランプ氏は新興企業が嫌い? 米国の株式相場は政治を先読み (3/4ページ)


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 14日、トランプ氏が居を構えるマンハッタンのトランプタワーに、地元メディアが殺到した。大統領選の対抗馬だった民主党のヒラリー・クリントン前国務長官への支持を表明していた、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手のフェイスブックといったシリコンバレーの首脳陣がトランプ氏と会談したためだ。

 最も注目されたのが、米電子商取引大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の出席。いつも笑顔のベゾス氏だが、この日の対談では始終むっつりとしていた。

 それもそのはず。ベゾス氏所有のワシントン・ポスト紙はトランプ氏批判の急先鋒(せんぽう)だ。ベゾス氏は「ロケットでトランプ氏を宇宙に飛ばす」との趣旨の冗談を飛ばしたこともある。

 対して、トランプ氏もベゾス氏を敵視してきた。海外で現金をため込むIT企業の代表格としてアマゾンをやり玉に挙げ、独禁法の適用すらちらつかせていた。

「FANG」と呼ばれる成長企業群