資源がぶ飲みの米国に逆戻り お騒がせ「エネルギー王」が導く政策大転換 (1/3ページ)

 トランプ政権の誕生で米国がかつての石油がぶ飲み大国に逆戻りしそうだ。司令塔は「エネルギー王」の異名をとる立志伝中の大富豪で、最近では米史上最大の泥沼離婚劇でも話題に。米資源戦略の大転換は日本にも影響必至で、何かとお騒がせの男の一挙手一投足に注目が集まる。

 「米国でピックアップトラックにもう一度力を入れていかないと」

 年末の産業界の会合でのこと。ある金融機関幹部に、トヨタ自動車の関係者が力説していた。米紙USAトゥデイも、富裕層のステータスとして米国でピックアップトラック人気が復活していると伝え、かつての米国の象徴だった大型車ブームが再来する兆しを感じさせた。

 背景にあるのが原油価格の下落に伴うガソリン安基調で、米国産原油の開発に積極的とみられるトランプ政権を控えた動きである。

 そのトランプ次期大統領の政権人事で注目を集めたのが、エネルギー政策の顧問に指名されたハロルド・ハム氏だ。米石油大手コンチネンタル・リソーシズの創業者にして最高経営責任者(CEO)。米国発のシェール革命の立役者の一人でもある。エネルギー長官にはリック・ペリー前テキサス州知事が指名されたが、市場では「トランプ氏はハム氏に全幅の信頼を置いており、エネルギー政策の司令塔はハム氏が担うはず」(米議会筋)との見方がもっぱらだ。

 ハム氏は貧困から裸一貫で身を起こし、世界指折りの石油コンツェルンを築き上げた。米国人が好むアメリカン・ドリームを体現した人物で、エネルギー業界にはハム氏の影響を受けた経営者は少なくない。

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