中国経済に「4つのリスク」 資本流出、貿易、政策、不動産価格で専門家警告 (1/2ページ)

 中国経済の均衡を図るのが一段と難しくなりつつある。中国当局は急成長を維持しながら過剰な借り入れや高騰する不動産価格の抑制に取り組んでいるほか、米国の金利が上昇する中で人民元下落と資本流出の圧力に対応。また、貿易や台湾問題でトランプ次期米大統領と対立するリスクも浮上している。

 関係者によれば、共産党中央財経領導小組の会合で、習近平国家主席(総書記)が過度なリスクを伴うのであれば国内経済を2020年まで年6.5%成長させるとの目標を下回ることを容認する考えを示した。中国指導部は17年にリスクを低減させる方針を示している。

 専門家は中国の17年の成長率見通しを引き上げており、大きな混乱はないとみているが、経済成長を大きく落ち込ませ、金融のシステミックリスクを引き起こす恐れがあるとして、4つの点を警告している。

 一つ目は資本流出の加速だ。調査会社アジアアナリティカのマネジングディレクター、ポーリン・ルーン氏(香港在勤)は2016年10~12月期(第4四半期)の資本流出が2000億ドル(約23兆4420億円)を超え、17年1~3月期(第1四半期)には一段と増加すると予想する。

 同氏は米金利上昇やドル高といった理由以上に、より根本的な要因が資本流出を招いていると指摘。元安予想の広がりや突然の政策転換で中国本土内の資金が引き出せなくなる可能性、コストが上昇し成長が鈍化する中で採算性の良い投資機会が不足していることなどをそうした要因として挙げた。

2番目は貿易戦争だ