「実態に近い」燃費表示 来年度販売の新車に採用も 国交省が新基準 (1/2ページ)

自動車の走る条件ごとに燃費が示され、数値も実態に近いものになりそうだ(ブルームバーグ)
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 自動車の燃費表示について、国土交通省が今年度内に新たな基準案を取りまとめ、早ければ来年度販売の新車にも採用されることが10日、分かった。カタログに記されている数値が実際の燃費値と懸け離れているとの指摘を受け、高速道路や市街地といった走行条件ごとに燃費値を記して実態に近づける。三菱自動車による燃費データ不正問題で失った消費者への信頼回復につなげる狙いもある。

 排出ガスの試験法が日本独自の「JC08モード」から国際基準「WLTP」へ切り替わるのに合わせ、排出ガスから算出される燃費値も表示が変わることになる。WLTPは2018年10月からは義務だが、国交省の基準がまとまれば、メーカーの任意で早期に切り替えることもできる。

 JC08モードでは「平らで真っすぐな道をエアコンを使わずに走る」状況を想定しているほか、乗用車でもワゴン車でも乗車人数が2人に設定されており、実燃費とは開きが出やすい。特にハイブリッド車(HV)など低燃費とされる車種ほど乖離(かいり)が大きく、国交省が実際の燃費値を投稿するインターネットサイトで比較したところ、1~4割の差異がみられたという。

WLTPに基づいた燃費表示は欧州や韓国でも導入を検討