「騒音も排ガスも出さない“馬”」がコンセプト オーストリア製電動バイク「J1」 (1/2ページ)

 伊ドゥカティのような独特なサウンドもなければ、すぐに米ハーレーダビッドソンと分かる重低音もない。聞こえるのは電気モーターのか細い回転音だけ。

 これはオーストリアのオートバイメーカー、ジョハマーが設計・製造を手掛けた電動バイク「J1」が発するサウンドだ。

 その独特なフォルムは巨大なピーナツとも、戦前の航空機ユンカースのようだとも、あるいは中世に騎士が馬上槍(やり)試合でまたがった馬のようだとも形容される。ジョハマーの設立者、ヨハン・ハマーシュミット氏(65)は「騒音や排ガスを発しない馬がコンセプト」と語る。

 2014年の発売以来、現在約60台のジョハマーが欧州を走っている。1回の充電で航続距離が300キロを超える最初の電動バイクだが、さらに革新的な次世代モデルも開発中だ。

 J1の最高速度は、空気抵抗によるエネルギー消費を避けるため、時速120キロに制限されている。速くはないが、加速感は楽しいものだ。

 ダッシュボードを廃し、情報はリアビューミラーに表示。スロットルを逆に回すと回生ブレーキが働き減速する。非常に利きが良く、ディスクブレーキは停止時に使用する程度だ。パーキング用にリバースギアも装備した。ホイール、タイヤ、ブレーキディスクなど安全性にかかわるパーツは他社の製品を採用したが、それ以外はほぼ自社生産だ。