フィアット・クライスラーが排ガス違反の疑いと米当局 10万台、会社側は全面否定 (1/2ページ)

 【ワシントン=小雲規生】米環境保護局(EPA)は12日、欧州自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が大気浄化法に違反した疑いがあると発表した。米国内で販売された約10万4千台のディーゼル車に排ガスの成分を調整するソフトウエアを搭載し、EPAに届け出ていなかったとしている。

 EPAはこのソフトウエアには稼働時に排ガス中の窒素酸化物(NOx)を増やす効果があるとする一方、違法なものであるかどうかは「調査中だ」としている。ただし「排ガスの成分に影響を及ぼすソフトウエアを届け出ていなかったことは深刻な法律違反だ」とも強調している。

 これに対してFCAの米国法人は12日、EPAの発表に「失望した」とする声明を発表。FCAがすべての規制を守っていることを明らかにするため、「次期政権と協力していく」としている。

 EPAが問題視しているのは、米国で販売された2014~16年型のスポーツ用多目的車(SUV)「ジープ グランドチェロキー」とピックアップトラック「ダッジ・ラム1500」。いずれも3000ccのディーゼルエンジンを搭載している。